イーウーや卸売市場に行きたい!中国観光ビザ(Lビザ)申請の流れと費用を詳しく解説
2024-08-16
現在、日本国籍の方が中国へ訪れるためには、ビザの取得が必要です。
中国に行くためのビザとして最も容易に取れると言われているのは観光ビザ(Lビザ)です。
観光ビザは、中国での短期滞在を目的としたビザで、中国を訪れたいと考えている人に選ばれる最も一般的な種類のビザとなっています。
この記事では、観光ビザの取得に必要な基本情報から、申請の具体的な流れ、必要書類の準備方法、さらに予約サイトの選び方やホテル予約のコツについて詳しくご紹介します。
中国旅行の計画をスムーズに進めるために、ぜひ参考にしてください。
目 次
1.中国観光ビザの基本情報
中国観光ビザ(Lビザ)は、観光目的で中国に滞在するために必要な公式の許可証です。
まず、このLビザについて詳しくご紹介します。
1.中国観光ビザ(Lビザ)の概要
中国観光ビザ(Lビザ)は、中国を観光目的で訪れる外国人に発行されるビザです。
このビザの主な目的は、中国の観光地を訪れたり、友人や家族と再会することを許可することです。
観光ビザ(Lビザ)には主にシングルエントリー、ダブルエントリー、マルチプルエントリーの三種類があります。
シングルエントリーLビザは一回のみの入国が許可され、ダブルエントリーLビザは二回の入国が許可されます。
一方、マルチプルエントリーLビザは複数回の入国が許可されるもので、通常は6か月または1年間の有効期限があります。
ビザの有効期限は発行日から数ヶ月以内で、通常は3ヶ月や6ヶ月です。
滞在可能な期間は、一度の入国で30日から90日までの範囲で、具体的な滞在期間はビザ発行時に指定されます。
観光ビザ(Lビザ)を申請するには、いくつかの条件を満たす必要があります。
詳細については後述しますが、場合によっては十分な資金を持っていることを証明するための銀行残高証明などの財政証明書が提出や、中国に住む友人や親戚からの招聘状(しょうへいじょう)が求められることもあるようです。
ビザの滞在期限が切れる前に、滞在を延長したい場合は現地の出入国管理局で延長手続きを行うことができますが、延長が必ず認められるわけではありません。
ビザの有効期限を超えて滞在すると、罰金や強制退去の可能性があるため、注意が必要です。
ビザの申請条件や手続きについては、最新の情報を中国大使館や領事館の公式サイトで確認することをおすすめします。
中華人民共和国駐日本国大使館:http://jp.china-embassy.gov.cn/jpn/
2.ビザ申請の流れ
①ビザの種類の確認
中国を訪れる際に必要なビザには、目的に応じて様々な種類があります。
まず、取得したいビザが申請目的に適しているかチェックしましょう。
以下の中国ビザ一覧表で確認できます。
ビザカテゴリー |
申請対象者 |
|
交流・訪問・視察 |
F |
交流、訪問、視察等の商業活動以外で訪中する者 |
商務・貿易 |
M |
商業貿易業務で訪中する者 |
観光 |
L |
観光目的で訪中する者(個人旅行・団体旅行) |
就労 |
Z |
中国国内で就労する者 |
家族団らん、私的事務長期滞在 |
S1 |
中国で就労、留学などの理由で滞在している配偶者、父母、18歳未満の子女、配偶者の父母、及びその他私的理由により中国に居留中の人員を長期(180日以上)訪問 |
家族団らん、私的事務短期滞在 |
S2 |
中国で就労、留学などの理由で滞在している外国人の家族、及びその他私的理由により中国に居留中の人員を短期(180日以下)訪問 |
親族訪問、扶養 |
Q1 |
親族訪問の目的で、中国在住の中国人親族家族(配偶者、父母、子女、子女の配偶者、兄弟姉妹、祖父母、孫子女及び配偶者の父母)を訪問、又は中国永住居留権所持者の外国人を訪問、及び扶養目的で訪中する者(180日以上) |
親族訪問 |
Q2 |
短期で中国在住の中国人家族、及び中国永住居留権保持者を訪問(180日以下) |
留学 |
X1 |
中国に留学する者(180日以上) |
留学 |
X2 |
中国に留学する者(180日以下) |
通過 |
G |
中国国境線を通過する者 |
常駐記者 |
J1 |
外国報道機関の外国人ジャーナリスト・スタッフ(駐在期間180日以上) |
臨時記者 |
J2 |
短期取材をする外国人ジャーナリスト・スタッフ(駐在期間180日以下) |
乗務員 |
C |
乗務で訪中する国際列車や航空機の乗務員、船員及びその家族 |
定住 |
D |
中国に永住する予定の者 |
高度外国人材 |
R |
国家が必要とするトップレベルの人材・専門家 |
②申請書類の準備
中国ビザ申請に必要な書類を準備します。
必要な書類については項目2.中国観光ビザ(Lビザ)申請の準備と必要な書類とコピーにて説明します。
③ビザ申請書の記入
中国大使館または領事館が発行している「中華人民共和国査証申請表」を入手し、必要事項を正確に記入します。
④書類の提出
準備した申請書類を、中国大使館または領事館に提出します。
現在郵送申請は認められず、窓口のみの提出となっています。
⑤ビザ料金の支払い
ビザ申請には料金がかかります。
申請時にビザ料金を支払い、領収書を受け取ります。
料金はビザの種類や申請方法によって異なるため、事前に確認しておくことが重要です。
⑥審査
提出された書類が審査されます。
審査期間は通常数営業日です。
審査が完了するまでの間、パスポートは領事館に預けることになります。
⑦ビザの受け取り
審査が終わると、ビザが発行されます。
ビザはパスポートに貼付されて返却されます。
ビザの受け取り方法については、申請時に指示される場合があります(直接窓口での受け取りや郵送での受け取り)。
2.中国観光ビザ(Lビザ)申請の準備
1.申請票の入力と印刷
中国観光ビザ(Lビザ)の申請票(中華人民共和国査証申請表)は、中国ビザ申請センター(中国签证申请服务中心/Chinese Visa Application Service Center)からダウンロードすることができます。
申請票はPDF形式で配布されており、ダウンロードするとPC上で書き込めるようになっています。
必要事項に入力し、その後その申請票を印刷します。
印刷したら申請票内にある「在线填表确认页」に自筆サインしましょう。
また、会員登録後、オンラインで入力することも可能です。
記入は慎重に行い、記入後に内容を再度確認するようにしましょう。
誤字や不完全な情報があると、ビザ申請が遅れたり、却下される可能性があるため、注意が必要です。
中国観光ビザ(Lビザ)の申請票のダウンロードはこちら:https://www.visaforchina.cn/OSA2_JP/generalinformation/downloads/282415.shtml
2.宿泊予約確認書の準備
宿泊予約確認書は、予約したホテルから届く公式な書類です。
予約を行った際に、ホテルのウェブサイトや予約サイトから予約確認メールが届くのが一般的です。
この確認書を持参するには、予約を完了した際に送信された確認メールを確認し、宿泊予約確認書やメール内容を印刷するとよいでしょう。
またホテルに宿泊しない場合は、
- 中国国内機関発行の招聘状(FAXまたはコピー可)
- 中国在住者による招聘状(FAXまたはコピー可)と、発行者の身分証明書両面コピー(中国人)またはパスポート、中国滞在証明のコピー(外国人)
これらのいずれかを提出しましょう。
招聘状には申請人の名前、性別、国籍、生年月日等/申請人出入国日、観光地等/受け入れ先名称、連絡先、住所、社判、取締役代表者氏名の記名あるいは招聘人の署名が必要です。
3.往復航空券の予約と証明書類
航空券を予約する際は、旅行計画が決まり次第、早めに予約することをおすすめします。
早期に予約することで、安い料金で航空券を確保できる場合があるからです。
予約後には、航空会社や予約サイトからeTicket(電子チケット)の確認書がメールで送られてきます。
このeTicketは、予約の証明として使用するものですので、印刷しておきましょう。
eTicketには予約番号やフライトの詳細が記載されており、ビザ申請時に必要な証明書類として提出できます。
4.証明写真の準備
証明写真は、最近6ヶ月以内に撮影されたものでなければなりません。
写真のサイズは4.8×3.3cmと指定されており、日本の一般的なサイズとは異なるので、間違えないようにしていきましょう。
写真はカラー写真で、背景は均一な白でなければなりません。
背景に白以外の他の色が含まれていると、ビザ申請が却下されることがあります。
自宅で撮影する場合は、白い壁の前で撮影するか、写真を撮った後に背景を白くする編集が必要です。
よくわからない場合は、背景を白で撮影できる写真スタジオで撮影することをおすすめします。
スタジオに写真の規格を伝えると良いでしょう。
証明写真は顔がはっきりと写っていて、規定に沿ったものでなければなりません。
中国ビザの証明写真については審査が非常に厳しいと言われています。
アクセサリーなどの装飾品を外さなければならなかったり、フレームの太い眼鏡の着用は禁止されていたりします。
また、背景色である白と、証明写真に写る服の色が近い色である場合も却下される可能性があります。
規定は以下のサイトで閲覧できますので、撮影前に必ず確認しておきましょう。
中国ビザ申請提出用写真の規格について:https://www.tokyo-chinese.com/pdfdownroad/visa-photostandards(jp).pdf
5.中国観光ビザ(Lビザ)申請にかかる費用
中国観光ビザ(Lビザ)を申請する際には、ビザ申請費用が発生します。
この費用は、ビザの種類、そして処理の速さによって異なります。
ビザ申請費用の概要として、まずビザの種類によって異なる料金が設定されています。
中国観光ビザには、通常、シングルエントリー(単回入国)とダブルエントリー(2回入国)の2種類があります。
シングルエントリーのビザは、ダブルエントリーのビザよりも費用が安く設定されており、申請者の予定に応じて選択することができます。
次に、ビザの処理速度によっても費用は変わります。
通常の処理時間である普通申請の他に、急ぎで処理を希望する場合には、加急申請または特急申請となり費用が高くなります。必要に応じて選択しましょう。
具体的な費用については、事前に確認しておくと安心です。
【参考】ビザ申請料金表:https://www.visaforchina.cn/TYO2_JP/upload/Attach/mrbj/284465.pdf
申請費用の支払い方法も、領事館やビザセンターの指示に従って、現金やクレジットカードなどで行います。
また、ビザ申請を代行するサービスを利用する場合は、別途代行手数料がかかることがありますし、郵送で申請する場合には、配送費や返送費も別途発生することがあります。
3.必要な書類とコピー
1.パスポート関連書類
ビザ申請において最も重要な書類の一つがパスポートの原本です。
パスポートは、有効なものを申請時に提出する必要があります。
特に注意すべき点は、パスポートにはビザが貼付できるための空白ページが2ページ以上残っていること、またパスポートの有効期限が申請日から6ヶ月以上残っていることです。
空白ページにビザがパスポートに貼付できること、渡航中の滞在期間中もパスポートが有効であることを確認しましょう。
さらに、パスポートのコピーも必要です。
パスポートの顔写真が掲載されているページのコピーなどです。
このページには申請者の個人情報(名前、生年月日、国籍など)が記載されており、ビザ申請時には必須の確認情報となります。
2.旧パスポートの取り扱い
中国渡航歴がある旧パスポートを持っている場合、コピーを提出することが求められます。
具体的には、以下の情報の提出が必要です。
- 中国側の入国スタンプが押されているページのコピー
- 旧パスポートの中国ビザ部分のコピー
- 旧パスポートの中国への入国履歴が確認できるページのコピー
入国スタンプは、中国の入国管理当局によって発行されたものですので、申請者の過去の中国渡航履歴を確認するのに役立ちます。
一方、旧パスポートのビザページには、ビザの種類、発行日、そして入国・出国の履歴が記載されており、申請者の過去のビザ取得履歴を確認するために重要な情報となりえます。
入国履歴の情報は、ビザ申請時の背景チェックに使用されます。
そのため、これらの関連するページは漏れがないようにコピーして提出しましょう。
3.中国観光ビザ(Lビザ)申請に必要なもの一覧
中国観光ビザ(Lビザ)申請に必要なもの一覧 |
中華人民共和国査証申請表 |
中国ビザ申請提出用の証明写真 |
宿泊予約確認書を印刷したもの、または招聘状 |
往復航空券eTicket(電子チケット)の確認書を印刷したもの |
パスポート原本 |
パスポートの顔写真ページのコピー |
(該当すれば)旧パスポートの顔写真のコピー |
(該当すれば)旧パスポートの中国ビザ部分のコピー |
(該当すれば)旧パスポートの中国への入国履歴が確認できるページのコピー |
ビザ申請費用 |
4.必要書類以外にビザセンターへ持参した方が良いもの
中国観光ビザ(Lビザ)を申請する際、必要書類に加えて、ビザセンターへ持参すると役立つとされるアイテムがありますので、ぜひチェックしておきましょう。
1.旧パスポート
旧パスポートを持参すると、特に過去に中国への渡航歴がある場合に有用です。
ビザ申請に必要なものとして「旧パスポートのコピー」を準備しておく必要があると述べましたが、コピー漏れがあったり、ビザセンターの職員に原本を確認したいと言われる場合もあります。
それに備えて旧パスポートを持参しておくといいでしょう。
また、過去に発行されたビザの情報が新しい申請に影響を与えることもありますので、やはり持っていくに越したことはないです。
2.コピー機用の10円玉
ビザセンターに持参するコピー機用の10円玉は、コピーを取る際に便利です。
上述したように、ビザ申請には、申請書類やパスポートのコピーなどを複数枚準備する必要があります。
ビザセンターに訪れる前にコピーを用意しておいた方が最善ではありますが、最悪ビザセンターのコピー機を利用することもできます。
また、事前にコピーの準備をしたもののコピー漏れが発覚した場合や、現場のビザセンターの職員に追加でコピーを提出するよう言われた場合、すぐに対応できます。
そのコピー機の使用には料金がかかる場合がほとんどですので、予め10円玉を用意しておくことで、必要に応じてスムーズにコピーを取ることができます。
コピー機の利用料金はそれぞれの場所で異なるため、数枚は準備しておくと良いでしょう。
3.ビザセンター現地での写真撮影用の千円札
実は、オンラインで証明写真をアップロードする際に3回以上不適切と判断された場合、証明写真のアップロードをスキップして次の項目の入力に進める場合があります。
この場合、ビザセンターには申請者の有効な証明写真が届いてないことになりますが、
スキップできたことでビザセンターに写真をアップロードできたと勘違いする方も多いです。
また、アップロードできたものの窓口で不適切と言われることもあるようです。
こうした予想だにしない事態に直面した際、現地の証明写真撮影サービスを使って対応できる場合もあります。
証明写真の撮影用として、千円ほど現金を持参しておくと良いでしょう。
各ビザセンターの料金や支払い方法については事前に確認しておくと安心です。
5.おすすめの予約サイトとホテル予約のコツ
1.おすすめの予約サイト
おすすめの予約サイトはTrip.comです。
その理由は、航空券とホテルの両方が予約できるからです。
利用する際の手順としては、まずTrip.comのウェブサイトにアクセスし、アカウントを作成することから始めます。
アカウントを持っていると、予約履歴の管理がしやすくなり、特別なプロモーションや割引にアクセスすることができます。
航空券の予約をする場合、Trip.comの「フライト」セクションにアクセスし、出発地、目的地、旅行日程を入力します。
表示されたフライトの中から自分の希望に合ったものを選び、詳細を確認した後、予約手続きを進めます。
支払い方法を選択し、予約を確定させると、eTicketがメールで送られてきます。
航空券の予約時には、日時を慎重に決定するようにしましょう。
日時の変更やキャンセルには、多額の費用が発生することがあるため、旅行日程をしっかりと検討してから予約するようにしてください。
また、パスポート番号や名前の入力ミスがないように、情報を正確に確認することも忘れずに。
ホテルの予約も同様に、Trip.comの「ホテル」セクションで目的地、宿泊日程、人数を入力して検索します。
表示されたホテルから希望の宿泊施設を選び、部屋のタイプや価格を確認した後、予約を進めます。
予約が完了すると、確認メールが送られてきます。
ホテルの予約時には、特にキャンセルポリシーや支払い方法について確認しておくとよいでしょう。
もし予約の変更やキャンセルすることになった場合は、Trip.comの「マイ予約」ページから行えますが、キャンセルに関する条件や手数料は宿泊施設によって異なります。
2.ホテル予約のコツ
ホテル予約の際に「キャンセル無料」、「現地払い」のオプションを選ぶことで、旅行の計画をより柔軟に対応することができます。
Trip.comでは、検索画面で「キャンセル無料」や「現地払い」に絞り込みすることで、条件に合った宿泊施設を簡単に見つけることができます。
そしてキャンセル無料の宿泊施設や宿泊プランを選ぶのがコツです。
もし旅行の計画が変更になった場合でも、追加料金なしで予約をキャンセルできるため、安心感が違います。
また、現地払いの宿泊施設を選ぶと、宿泊料金を旅行先で支払うことができ、事前に支払いを済ませる必要がないため、資金管理がしやすくなります。
予約後には、Trip.comから「宿泊予約確認書」を入手することができます。
これは予約が確定していることの証明として利用でき、ビザセンターに出す資料にもなりえます。
これらのポイントを踏まえて、Trip.comを活用することで、旅行の準備を効率的に進めることができるとともに、突然の変更にも慌てない快適な旅ができるのです。
6.まとめ
いかがでしたか?
中国観光ビザ(Lビザ)の申請には、しっかりとした準備と正確な書類が必要です。
Lビザ申請の際は、概要と申請の流れをしっかりおさらいしておきましょう。
また、旅行の準備には予約サイトの利点とホテル予約のコツもあります。
細かい準備と注意点を把握し、計画的に進めることで、中国観光ビザの申請から旅行の手配までスムーズに進めることができるのです。
この記事は中国輸入代行業者である中国仕入れのさくら代行が執筆しています。
中国仕入れのさくら代行:https://www.sakuradk2.com
さくら代行は日本と中国に拠点を持ち、事業者様の代わりに中国国内の全ての業務と日本への納品(FBA直送含む)を行うことを使命としております。
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